グローバルバンドー

バンドーコリアは国内の産業発展と未来へ踏み出す同伴者として、皆様と共に参ります。

倫理綱領

グローバルバンドー倫理綱領

社会ニーズに沿った新たな付加価値とより高い品質を日々創造、提供する会社の使命を果たすには、お客さまをはじめとするステークホルダーとの「調和」と「信頼」を得ることが不可欠であると認識し、次の12項目について、バンドーグループの役員および従業員のあるべき姿を規定しています。

1. 法令と企業倫理の遵守

バンドーグループのすべての役員および従業員は、あらゆる局面において「誠実」に行動し、常に「社会との調和」を意識して行動しなければならないと考えます。また、その最も基本となるのが、法令と企業倫理の遵守※1であると考えます。従って、バンドーグループのすべて役員および従業員は、

  • (1) 法令はもちろん、企業倫理を遵守して、業務を遂行します²。
  • (2) 法令遵守という当然の前提において、事業活動を行い、利益を追求します。また、社会的良識に基づく公正な事業活動により、利益を追求します。
  • (3) 法令と企業倫理の遵守により、社会から信頼され、かつ尊敬される存在であり続けるよう努力します。
  • ¹ 近年、この法令と企業倫理の遵守を、コンプライアンスと表現することが多いようです。ここに言う「法令」とは、国が定める法律だけでなく、地方自治体の制定する条例も含まれます。「企業倫理」というのは、企業の活動が、法令に違反していないということは当然として、さらに社会的良識に照らしても是とされることを言います。
  • ² 法令と企業倫理の遵守を期して、業務を遂行するにあたり自分自身に対し次の問いかけをしてください。もし、法令や企業倫理に悖るのではないかと考えるときは、法務担当執行役員に連絡をしてください。
    · 法令や社内規則に違反していないか?
    · 社会の常識から逸脱していないか?
    · 家族や他人に胸を張って話せるか?
    · 他の人もやっているから大丈夫という意識を持っていないか?
    · 自分に正直になって考えてみて、本当に正しいことであると考えるか?
2. 社会ニーズに沿った製品やサービスの創造と提供

バンドーグループのすべての役員および従業員は、新たな付加価値とより高い品質を備えた製品やサービスを提供し、お客様³の満足を得たいと考えます。従って、バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) 社会ニーズに沿った製品やサービスの創造に日々努め、これら製品やサービスをできるかぎり合理的、効率的に生産し、原価の低減に努めて適正な価格で提供するように努めます。
  • (2) お客様のニーズを、お客様の立場に立って的確に把握し、お客様に満足していただける⁴ 品質、性能、安全の実現と提案に努めます⁵。
  • ³ ここに言う「お客様」とは、当社の製品やサービスを利用していただく最終のユーザーを言います。以下に言う「お客様」も最終のユーザーを言います。
  • ⁴ お客様の立場に立って、お客様の満足をいただくということは、お客様の注文に対して、お客様 にとってのベストソリューションは何かを考え、新たな提案を行なうということも含まれます。
  • ⁵ そのためには、営業の担当者は、お客様のニーズを、直ちに設計部門や開発部門等に伝える必要があります。また、技術的な知識についても、幅広く習得する必要があります。一方、設計あるいは開発の担当者は、社会の動向に常に目を向け、社会が欲するであろう技術開発を積極的に実施する必要があります。また、生産の担当者は所定のルール、手順をきっちりと守って、常に欠陥のない製品の生産を行う必要があります。
3. 製品やサービスの安全性

バンドーグループのすべての役員および従業員は、製品やサービスの安全性を品質の中でも最も優先すべき問題と考えます。従って、バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) お客様が製品やサービスを使用される状況をよく理解し、そのうえで、お客様の安全を第一に考えて、技術開発、生産、販売を行います。
  • (2) 製品やサービスの安全性に問題があるという情報を得たときは、直ちに事実を確認し、その原因を究明します。安全性に問題があると判断したときは、グループ一丸となって、問題の拡大防止と再発防止を図ります。
4. 誠実、公正な営業活動

バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) お客様や取引先に対し、品質、納期等お約束した内容どおりに製品やサービスを提供します
  • (2) お客様や取引先に対して、誠実かつ謙虚に⁶ 対応します。
  • (3) 法令や社会倫理に反してまで、売上や利益を求めません。公正な競争を通じて、社業の発展を期します。
  • ⁶ 「誠実、謙虚」ということは、お客様や取引先の不合理な要求の言いなりになるということではありません。お客様や取引先の不合理な要求に対しては、毅然として当社の考え方を説明し、納得いただくように努める必要があります。
5. 対等かつ公正な調達取引

バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) 原材料、部品、サービス等の調達にあたり、取引先との信頼関係を大切にするとともに、互いに切磋琢磨して、対等かつ公正な立場で取引を行うように努めます。
  • (2) 取引先の品質、納期、価格、安全あるいは環境への取り組み姿勢を公正かつ合理的に評価して、取引先を選定します。
6. 地球環境保全

バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) 製品やサービスの技術開発、設計、調達、生産、販売、使用等の各段階において、省資源、省エネルギー、廃棄物や有害物質の削減等地球環境の保全に努めます。
  • (2) 会社での活動に限らず、良き社会の一員としても、地球環境の保全に心がけます。
7. 情報の管理と開示

バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) 経営上の重要な機密情報やお客様や取引先から開示を受けた機密情報の管理を徹底し、その保持と漏洩の防止に努めます。
  • (2) 情報技術の進歩に対応すべく、IT(INFORMATION TECHNOLOGY)を活用して、業務の効率化や効率的な情報管理に努めます。
  • (3) 職務上知り得た未公表の内部情報を利用した株式の取引などのインサイダー取引は行いません。
  • (4) 株主、お客様、取引先、地域社会などの当社と関係のある方々に対して、バンドーグループの事業活動に関する情報を積極的、かつタイムリーに開示します。
  • また、バンドーグループは、バンドーグループの従業員に対しても、事業活動に関する情報を積極的、かつタイムリーに開示します。
8. 社会貢献
  • (1) バンドーグループのすべての役員および従業員は、社会の一員であることを認識し、社会の発展やより良い社会を構築するための活動に積極的に参加、協力します。
  • (2) バンドーグループは、役員や従業員のボランティア活動等の社会貢献活動を積極的に奨励、支援します。
9. 海外事業展開

バンドーグループのすべての役員および従業員は、現地の法令を遵守するほか、現地の文化、慣習を尊重し、現地に根ざした事業活動を行ない、その地域の発展に貢献するように努めます。

10. ムダのない効率的、かつ合理的な業務運営

バンドーグループのすべての役員および従業員は、

  • (1) 現在行っている業務について、その目的は何か、目的と比べて過剰な業務になっていないか、その業務をもっと効率的に行えないかという意識で、常に見直します⁷ 。また、目的から考えて、やるべき業務が十分に行われているかということについても、常に意識して業務を進めます。
  • (2) 「以前からこのように業務が行われてきたから、そうしている」という姿勢は容認しません。
  • ⁷ 会社の業務にはすべて、その業務がある目的、理由があります。しかし、過去から行われてきた業務が、現在では非効率な業務形態となっていたり、目的に比べて業務が過多なものとなっていたり、場合によっては、現在では全く不要な業務がなされていたりすることがあります。
11. 従業員との関係
  • 1. 従業員への期待
    (1) バンドーグループは、専門性と創造性に富み、かつ積極的に提案をする人材を求めます。バンドーグループは、従業員に、その専門性と創造性を駆使して、付加価値の創造を期待します。また、自己の業務の本質的な目的を念頭において、その目的に適った効率的な業務の実施を期待します。
    (2) バンドーグループは、『企業は人なり』の考え方に基づき、一人ひとりの従業員が、専門性と創造性と主体性を持った人材となるよう、その育成に努めます。
    (3) バンドーグループは、部下をもつ人については、まず自らが自己啓発等を通じて専門性と創造性を身につけるべく率先垂範することにより、部下も自らの資質の向上に励むものであることを肝に銘じ、その職責を遂行することを期待します。部下については、自己啓発等を通じ、論理的にものを考えることができるように精進し、上司の指示にすべて従うのではなく、上司と意見が異なる場合、徹底的に上司と議論することを期待します。
  • 2. 人権、人格、個性の尊重
    バンドーグループのすべての役員および従業員は、
    (1) 従業員一人ひとりの人権、人格、個性を尊重するとともに、人種、信条、性別、社会的身分、出身地、国籍、身体障害等を理由として差別しません。
    (2) 職場においてセクシャルハラスメントを容認しません。
    (3) 安全で快適かつ明るい職場環境の構築に努めます。バンドグループは、生きがいを実感できるような人事制度の構築や労働条件の向上に努めます。
  • 3. その他の基本的事項
    バンドーグループのすべての役員および従業員は、
    (1) 良き社会人として、良識を持って節度ある行動をするように努めます。
    (2) 一人ひとりがバンドーグループの一員であることの誇りと責任を持って、行動します。
12. 「グループ・ビジョン21」の行動指針の実践
  • 1. お客様の満足が仕事のバロメータ - 君はお客様から感謝されているか

    この「お客様」には、次工程の人もさることながら、当社の製品やサービスを最終的に利用される人を主眼において考える必要があります。次の工程の人に思いをいたすことも必要ですが、最終の利用者に感謝される、満足してもらえる仕事をすることが、最も重要です。従って、バンドーグループのすべて役員および従業員は、この最終の利用者の満足を最優先に考えて、業務を行います。

  • 2. 決断したら即実行 - 君は迅速な意思決定とアクションを実践しているか

    意思決定を行うためには、決定のために必要不可欠な情報を集め、これを分析し、経験や勘といわれるような論理や科学では説明しにくい要素にも目を向けながら、できるかぎり論理的かつ科学的に考察して、決定を下す必要があります。常日頃からこれら情報を収集、整理することが必要です。なお、自分が担当している業務についての本質的な目的は何かということも、情報としてしっかりとつかんでおく必要があります。ここにいう迅速な意思決定は、単なる『思いつき』であってはなりません。従って、バンドーグループのすべての役員および従業員は、論理的かつ科学的に、迅速に意思決定し、決定した事項は迅速にアクションします。

  • 3. 仕事に傍観者は無用 提案、実行、改革 - 君はこれらを貫徹しているか

    現状に評論・批判を加えるのは簡単です。好ましくない状況があると考えるのであれば、その好ましくない状況を改革するための提案をすべきです。提案をするためには、情報を集め、専門的な知識を身につけ、議論に耐えるだけの論理展開が必要になります。従って、バンドーグループのすべての役員および従業員は、自ら提案し、関係者と議論し、最終的に実施が決定された事項は、キーパーソンとなって最後までやりぬきます。

  • 4. 真実は第一線にある - 君は第一線の意見、判断を尊重しているか

    提案や意思決定のためには、様々な情報が必要になります。その中でも、特に必要な情報が第一線に関する情報です。これには、最終の利用者の声、第一線の担当者の真実の声が含まれます。従って、バンドーグループのすべて役員および従業員は、意思決定にあたって、現場、現物、現時点の三現主義を徹底し、できる限り第一線の声を尊重します。

  • 5. 最大の経営資源は君自身 - 君は自分を開発しているか

    『企業は人なり』です。私たち一人ひとりの力の和が会社の力です。会社が発展するためには、私たち一人ひとりが日々その能力を高める必要があります。従って、少なくとも、自己の担当業務について、自分が一番よく知っているという自負がもてるほどの専門的な知識を身につける必要があります。しかし、知識を身につけることは私たちの目的ではなく、目的を達成するための手段です。知識の習得は、それ自体では付加価値は生みません。従って、バンドーグループのすべての役員および従業員は、専門的な知識を駆使して、より高度な付加価値を生み出すように努めます。